運行管理者
オリジナル問題1,001問収録

運行管理者 問題集

運行管理者試験(貨物・旅客)(実施: 公益財団法人 運行管理者試験センター

貨物・旅客の両方に対応した運行管理者試験の問題集です。事業法・車両法・道交法・労働基準法の4法令に加え、実務上の知識及び能力まで、CBT方式の本番形式で演習できます。

ハンドルを握る側ではなく、握らせる側の資格

トラックやバスで人やモノを運ぶ事業者は、営業所ごとに運行管理者を選任しなければなりません。これは推奨ではなく貨物自動車運送事業法・道路運送法に基づく義務で、有資格者がいなければ営業所を回せません。運行管理者の仕事は、運転者への点呼、乗務割の作成、休憩・睡眠施設の管理、指導監督、事故が起きたときの対応。運転そのものではなく、運転させる条件を法令の枠内に収める役割です。

必要な人数は保有車両数で決まります。一般貨物自動車運送事業では、営業所ごとに事業用自動車29両までなら1人、以降は30両ごとに1人ずつ追加(事業用自動車数÷30+1、小数点以下切り捨て)。旅客はバスの事業形態ごとに別の基準が置かれています。つまり有資格者の頭数がそのまま事業規模の上限になるため、運送会社では「誰かが取らないと車を増やせない」という切実な理由でこの試験の名前が出てきます。

貨物と旅客、どちらを受けるか

試験は貨物と旅客の2種別に分かれ、申請時にどちらかを選びます。両方に通用する共通版はありません。ただし中身は全く別物というわけではなく、30問のうち道路運送車両法関係4問・道路交通法関係5問・労働基準法関係6問・実務7問の計22問は同じ骨格です。分かれるのは冒頭8問の根拠法で、貨物は貨物自動車運送事業法、旅客は道路運送法から出ます。実務問題の題材も、それぞれトラックとバスに寄ります。

迷ったときの判断は単純で、いま働いている(あるいはこれから働く)事業がどちらかで決めます。将来的に両方持つ人もいますが、その場合も別々の試験として申請と受験が必要です。まずは片方に絞ってください。

申し込む前に、受験資格でつまずかないこと

この試験は誰でも申し込めるわけではありません。次のどちらかを満たす必要があります。

  • 試験日の前日までに、事業用自動車の運行管理に関する実務経験が1年以上あること
  • 国土交通大臣が認定する講習実施機関で、平成7年4月1日以降の基礎講習を修了していること(指定期日までの修了予定を含む)

注意したいのは前者の読み方です。条文が求めているのは「運行管理に関する」経験であって、運転者として乗務していた期間がそのまま1年に算入されるとは限りません。自分の職歴が該当するか少しでも怪しければ、申請前に試験センターや勤務先の運輸支局に確認しておくのが安全です。判断がつかないまま申請して審査で止まるより、基礎講習を受けてしまうほうが結果的に早いこともあります。

申請期間は試験期間よりかなり前に締め切られます。令和8年度第1回は、試験期間が令和8年8月8日〜9月6日なのに対し、申請受付は令和8年6月15日〜7月15日でした。「試験期間中ならいつでも申し込める」という誤解で1回分を丸ごと逃す人がいます。

CBTになって、日程は自分で選ぶものになった

かつての一斉筆記から全面CBT方式に移行しており、約1か月の試験期間の中から会場と日時を自分で予約します。年2回、おおむね8月頃と3月頃の実施です。以下は令和8年度第1回(2026年8月時点で公表されている内容)を基準にした概要です。

試験方式CBT(会場のパソコンで受験)/試験時間90分
実施回数年2回(8月頃・3月頃)
令和8年度第1回試験期間 令和8年8月8日〜9月6日、結果発表 令和8年9月24日(予定)
出題数全30問(事業法関係8/道路運送車両法4/道路交通法5/労働基準法6/実務7)
合格基準総得点60%以上(30問中18問)かつ、上記4分野は各1問以上・実務は2問以上正解
費用受験手数料6,000円(非課税)+システム利用料660円(税込)。試験結果レポートは希望者のみ140円(税込)
合格後合格の日から3か月以内に運輸支局等へ運行管理者資格者証の交付申請が必要

60%取れば受かる、とは言い切れない合格基準

合格には2つの条件を同時に満たす必要があります。総得点が18問以上であること。そのうえで、事業法・車両法・道交法・労基法の4分野で最低1問ずつ、実務分野では最低2問を正解していること。この後半が地味に効きます。得意分野で稼いで苦手分野を捨てる戦法が使えず、4問しか出ない道路運送車両法のような小さな分野も無視できません。5分野すべてに最低限の足場を作る、という配分で学習計画を組むことになります。

合格率は3割台。数字の読み方

直近の合格率は次のとおりです(公表値)。難関というほどではないものの、受験者の6割以上が落ちている試験だという事実は、学習量を見積もるときに正直に織り込んでおくべきです。

貨物令和6年度第1回32.9%/第2回34.1%、令和7年度第1回37.2%/第2回38.9%
旅客令和6年度第1回30.7%/第2回29.6%、令和7年度第1回34.1%/第2回38.3%

令和6年度から令和7年度にかけては、貨物・旅客とも上向きの推移です。ただし合格率は回ごとに動くもので、次回も同じ水準とは限りません。受験者の多くが実務で法令に触れている業界内の人であることを考えると、まったくの未経験から挑む場合はこの数字より手前にいると考えたほうが現実的でしょう。

落としやすいのは、この4か所

出題範囲の中で、独学者が特に消耗しがちな論点があります。

  • 改善基準告示の数字。2024年4月から新基準が適用され、トラック運転者の拘束時間は1年3,300時間・1か月284時間・1日13時間が原則、延長する場合でも1日15時間まで。運転時間は2日平均で1日9時間、2週平均で1週44時間。休息期間は継続11時間以上を基本とし、継続9時間を下回らないこと。似た桁の数値が並ぶため、読むだけでは定着しません。
  • 点呼を誰が行うか。運行管理者のほかに補助者も点呼を行えますが、補助者に任せられるのは総回数の3分の2まで、裏を返せば運行管理者自身が3分の1以上を行う必要があります。この比率と、対面が原則という枠組みが繰り返し問われます。
  • 「事故」の範囲。国土交通大臣への報告が必要な事故は自動車事故報告規則で定義されており、日常語の事故とは範囲がずれます。何が報告対象かを条文の側から覚え直す必要があります。
  • 実務分野の当てはめ問題。速度・距離・時間の計算や、点呼記録・運行指示書をめぐる事例判断など、知識を状況に適用させる形式です。暗記だけでは点にならず、逆に慣れると安定します。

30問をどう積み上げるか

最初にやるべきは、過去問を1回分、時間を計らずに解いてみることです。運行管理者試験センターが過去の試験問題を公開しているので、5分野のうちどこが完全な空白かを先に把握します。合格基準の性質上、空白分野を残したまま総得点を積み上げる戦略は取れません。

そのうえで、改善基準告示と点呼は数値と主体が直接問われるため、自分で一覧表を作って手を動かすのが結局は近道です。実務分野の計算問題は形式が限られているので、後半にまとめて型を覚えれば間に合います。法令にまったく縁がない状態からであれば、数か月単位の期間を見ておくと無理がありません。CBTは試験期間内で日時を選べるため、仕上がりから逆算して予約日を決められるのも利点です。

当サイトは非公式の学習用サイトです。受験資格の可否、試験期間・申請期間、手数料、合格基準の最新の取り扱いは、必ず公益財団法人 運行管理者試験センターの公式サイトで確認してください。本ページの数値は2026年8月時点で公表されている情報に基づいています。

出題分野

運行管理者試験(貨物・旅客)の出題範囲を7分野・34カテゴリに整理しています。分野名を選ぶとカテゴリ別の集中演習に進めます。

本サイトは非公式の学習支援コンテンツです。掲載している問題はすべて独自に作成したオリジナル問題であり、公式の過去問を転載したものではありません。公益財団法人 運行管理者試験センターをはじめ、試験の実施団体とは関係ありません。

学習状況ダッシュボード

問題を解き進めると、継続日数や分野別の正答率がここに表示されます(記録は運行管理者のぶんだけを集計します)。

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