消防設備士 甲種
オリジナル問題1,204問収録

消防設備士 甲種 問題集

消防設備士試験 甲種(第1類・第2類・第3類・第5類)(実施: 一般財団法人 消防試験研究センター

消防設備士甲種の問題集です。乙種にはない「工事」の範囲を150問収録し、着工届の手続きから各設備の施工基準、配管・電源・配線と試験検査までを扱います。製図は記述式のため再現していません。

勉強を始める前に確認すべきなのは、申し込めるかどうか

甲種消防設備士は、思い立った人がすぐ申し込める試験ではありません。受験資格が定められていて、 申請の際にはそれを証明する書類(免状や卒業証明書、実務経験証明書などの写し)を提出します。 要件を満たしていなければ、どれだけ仕上げても受験そのものができません。

しかも書類は一日で揃うとは限りません。学校に証明書を請求する、勤務先に実務経験証明を書いてもらうといった 段取りが挟まります。参考書を開くより先に、自分がどの入口で受験できるのかを確定させてください。

受験資格は二系統に分かれている

消防試験研究センターは甲種の受験資格を「国家資格等によるもの」と「学歴によるもの」の二系統で案内しています。 どちらか一つを満たしていれば足ります。実際にはかなり細かく分岐しますが、該当者が多いものを抜き出すと次のようになります。

他類の甲種免状受験する類以外の甲種消防設備士免状の交付を受けている(実務経験は不要)
乙種免状+実務乙種免状の交付を受けた後、2年以上の整備の実務経験がある
他資格による電気工事士、電気主任技術者、技術士(第二次試験合格)、1級・2級建築士、1級・2級管工事施工管理技士、1級・2級配管技能士、無線従事者(アマチュア無線技士を除く)、給水装置工事主任技術者など
工事の補助受験する類に係る消防用設備等の工事の補助者として5年以上の実務経験
消防行政の実務消防用設備等に関する事務について3年以上の実務経験(消防機関や市町村役場等の職員が対象)
学歴による大学・短期大学・高等専門学校(5年制)で機械・電気・工業化学・土木・建築に関する学科または課程を修めて卒業。高等学校卒業でも該当学科なら可(該当学科でない場合は関連科目8単位以上)。大学や専修学校等で関連科目を15単位以上修得している場合も対象
これは公式の一覧から代表的なものを抜き出したもので、網羅ではありません。学歴ルートは対象校・対象学科・単位の数え方まで 細かく規定されていて、判断を誤りやすい部分です。該当するかどうかは公式の受験資格のページで確定させてください。

甲種でなければ出せない書類がある

乙種との実務上の決定的な差は、工事に着手できるかどうかです。消防用設備等の設置工事に着手しようとするときは、 消防法第17条の14により、着手しようとする日の10日前までに、工事整備対象設備等の種類や工事の場所などを 消防長または消防署長に届け出なければなりません。いわゆる着工届です。

この届出をする立場に立てるのは甲種消防設備士だけです。乙種の免状しかなければ、既設設備の整備には従事できても、 新設や増設の工事に着手する届出の主体にはなれません。設備会社が甲種の保有者を求めるのは、 この手続きが甲種と結び付いているためです。

甲種で選べる類と、このサイトの守備範囲

甲種の免状は特類と第1類から第5類まであります。消火器の第6類と漏電火災警報器の第7類は乙種にしか存在しません。 このうち本サイトで演習できるのは次の4つです。第4類の自動火災報知設備は収録していません。

第1類屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、屋外消火栓設備など
第2類泡消火設備、特定駐車場用泡消火設備など
第3類不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備など
第5類金属製避難はしご、救助袋、緩降機

3時間15分で向き合う52問

筆記45問(消防関係法令 共通8問・類別7問/基礎的知識10問/構造・機能・工事・整備20問)
実技鑑別等5問と製図2問。いずれも記述式
試験時間3時間15分(科目免除の申請により短縮される)
合否の判定筆記は科目ごとに40%以上、かつ筆記全体で60%以上。実技はこれとは別に60%以上

筆記の内訳は類によって変わります。第1類・第2類・第3類では基礎的知識が機械6問と電気4問、 構造・機能・工事・整備が機械10問・電気6問・規格4問。第5類は電気の出題がなく、基礎的知識が機械10問、構造・機能・工事・整備が機械12問・規格8問です。 乙種と比べると筆記が30問から45問へ増え、乙種にはない「工事」が構造・機能の科目に組み込まれます。 着工から試験・検査までの手順を問う出題が加わります。

最後に立ちはだかるのは製図

実技試験は鑑別等5問と製図2問で、この2問が甲種の性格を決めています。製図は選択式ではなく、 与えられた平面図や系統図に消防用設備等を書き込んだり、配管や配線の系統を組み立てたり、 必要な数値を計算して図面上で答えたりする形式です。選択肢から逆算する解き方が通用しません。

しかも実技は筆記とは独立して60%以上が求められます。製図は2問しかなく、1問落とすだけで実技全体の得点が大きく揺らぎます。 筆記を仕上げてから製図に取りかかる計画は、時間切れになりやすい組み方です。

このサイトが提供しているのは選択式の問題演習で、製図は再現していません。図面を描く工程は選択式にすると 別物になるためです。製図は市販の製図専用の問題集や過去に出題された問題で、実際に手を動かして描く練習を重ねてください。 ここで扱えるのは、その土台になる法令・基礎・構造機能・工事の知識までです。

甲種特類という別枠

甲種にはもう一つ、特類があります。総務大臣が従来の消防用設備等と同等以上の性能があると認定した特殊消防用設備等を 対象とするもので、受験するには甲種第1類から第3類までのいずれか一つ、甲種第4類、甲種第5類の3種類以上の免状の 交付を受けていることが必要です。複数の類を取り終えた人だけが進める段階です。

試験は工事整備対象設備等の構造・機能・工事・設備、火災及び防火、消防関係法令の3分野が各15問の計45問で、 時間は2時間45分。製図はありませんが、科目免除の制度自体が存在しません。

合格率はどのくらいか

令和7年度(2025年4月から2026年3月)の試験実施状況では、甲種全体で受験者48,958人、合格者15,912人、合格率32.5%でした。 同じ年度の乙種全体は38.3%なので、甲種のほうが数字の上でも低く出ています。類ごとの内訳は次のとおりです。

第1類28.7%(受験12,934人/合格3,707人)
第2類27.2%(受験4,334人/合格1,179人)
第3類31.6%(受験4,353人/合格1,375人)
第5類40.5%(受験4,226人/合格1,712人)
特類31.9%(受験1,292人/合格412人)

ここに挙げた中で受験者が最も多いのは第1類で、合格率は低い部類です。前年度の令和6年度は24.1%でした。 第5類は令和6年度35.0%、令和7年度40.5%と高めに出ています。特類は受験資格の段階で母集団が絞られるため、 他の類との単純な比較には向きません。

制度の確認は公式で

ここに載せた問題数・試験時間・合格率は、一般財団法人消防試験研究センターの公開資料に基づいています。 ただし受験資格の細目や科目免除、試験日程、申請の締切は改定されることがあります。

本サイトは消防試験研究センターとは無関係の、非公式な学習用サービスです。とくに甲種は、受験資格の判定を誤ると申請が受理されません。 申し込みの前に、必ず消防試験研究センターの公式サイトで受験資格と一部免除の一覧表を確認し、 判断に迷う場合は受験を予定している支部へ直接問い合わせてください。

出題分野

消防設備士試験 甲種(第1類・第2類・第3類・第5類)の出題範囲を6分野・24カテゴリに整理しています。分野名を選ぶとカテゴリ別の集中演習に進めます。

本サイトは非公式の学習支援コンテンツです。掲載している問題はすべて独自に作成したオリジナル問題であり、公式の過去問を転載したものではありません。一般財団法人 消防試験研究センターをはじめ、試験の実施団体とは関係ありません。

学習状況ダッシュボード

問題を解き進めると、継続日数や分野別の正答率がここに表示されます(記録は消防設備士 甲種のぶんだけを集計します)。

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