二級ボイラー技士 問題集
二級ボイラー技士免許試験(実施: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会)
二級ボイラー技士免許試験の問題集です。ボイラーの構造・取扱い・燃料及び燃焼・関係法令の4科目を、伝熱面積や効率の計算問題を含めて演習できます。
「学科試験に合格しました」という通知が届いても、その時点ではまだボイラー技士として名乗れない。 二級ボイラー技士は、そこで足踏みする人が毎年出てくる資格です。 問題そのものの難しさより、合格の前後に置かれた段取りを知っているかどうかが、 免許証を手にするまでの期間を大きく左右します。まずはそこから整理します。
合格通知は、まだ免許ではない
多くの国家試験は「合格=資格取得」ですが、この資格は構造が違います。 学科試験に受かって得られるのは免許を申請できる立場までで、免許証の交付を受けるには、 それとは別にボイラーを実際に扱った経験、またはそれに代わる講習の修了を証明する必要があります。 受験そのものに資格要件はなく誰でも申し込める(本人確認証明書の添付は必要)ぶん、 入口ではなく出口に条件が置かれている、と考えると腑に落ちるはずです。
実務経験のない人がこの順番を知らないまま受験すると、合格してから講習の空きを探すことになり、 そこで数か月待たされることがあります。受験を決めた時点で、免許までの道筋を先に決めておくのが安全です。
免許を受けるためのルート
試験合格に加えて必要となる要件は一つではなく、経歴に応じた複数の道が用意されています。 代表的なものは次のとおりです。
- ボイラーの取扱いについて6か月以上の実地修習を経た人
- 学校でボイラーに関する学科を修め、3か月以上の実地修習を経た人
- ボイラー取扱技能講習を修了し、4か月以上小規模ボイラーを取り扱った経験がある人
- 登録機関が行うボイラー実技講習(20時間)を修了した人
未経験から目指す場合、現実的な選択肢になるのは最後の実技講習です。 法令で定められた20時間の講習で、日本ボイラ協会の都道府県支部などが実施しています。 日程や受講料は支部ごとに異なるため、申込先も各支部になります。
試験当日に向き合うもの
| 試験科目 | ボイラーの構造に関する知識/ボイラーの取扱いに関する知識/燃料及び燃焼に関する知識/関係法令 |
|---|---|
| 出題数・配点 | 各科目10問・各100点(計40問・400点満点) |
| 試験時間 | 3時間(13時30分〜16時30分) |
| 免除科目 | なし |
| 合格基準 | 科目ごとの得点が40%以上、かつ合計が60%以上 |
| 受験資格 | 不要(本人確認証明書の添付が必要) |
| 試験手数料 | 8,800円(非課税) |
4科目を通しで3時間、という配分です。科目ごとに時間が区切られているわけではないので、 手が止まった問題を抱え込まず、全体を一巡してから戻る進め方が取りやすい形式といえます。
「40問中24問」だけでは足りない
この試験でいちばん誤解されやすいのが合格基準です。総得点60%以上という条件だけを見ると、 400点満点で240点、つまり40問中24問を正解すればよいように読めます。 ところが、これに加えて各科目40%以上という条件が重なります。 1問10点、1科目10問という構成なので、これはどの科目でも最低4問は正解する必要があるという意味になります。
つまり、得意な分野で満点近くを稼いでも、どこか1科目が3問以下に沈めば、 合計点が基準を超えていても合格にはなりません。捨て科目を作る戦略が使えない、というのがこの試験の性格です。 4科目のどれか一つに苦手意識があるなら、得点源を伸ばすより、その科目を4問より安全な水準まで引き上げるほうが、 合格までの距離は縮まります。
二級の免許で、どこまで任されるか
ボイラーの取扱いという作業自体に加えて、この免許が意味を持つのは 「ボイラー取扱作業主任者」として選任される場面です。誰を選任できるかは、 設置されているボイラーの伝熱面積の合計で決まります。
| 伝熱面積25m²未満 | 二級・一級・特級ボイラー技士(ボイラー取扱技能講習修了者を含む) |
|---|---|
| 25m²以上500m²未満 | 一級・特級ボイラー技士 |
| 500m²以上 | 特級ボイラー技士 |
二級が作業主任者となれるのは25m²未満の範囲、というのが上位区分との一番の違いです。 なお貫流ボイラーは伝熱面積に10分の1を乗じた値で算入され(貫流ボイラーのみの場合は別の基準)、 小規模ボイラーは合計に算入されません。実際の現場でどの区分に当たるかは、 この算入ルールまで含めて判断されます。より大きな設備を任される立場を目指すなら、 二級を土台に一級・特級へ進む形になります。
受験地と、合格率の見え方
試験は全国7か所の安全衛生技術センター(恵庭・岩沼・市原・東海・加古川・福山・久留米)で行われます。 いずれも都市中心部から離れた立地のため、遠方からの受験では前泊や早朝移動を見込んでおく必要があります。 近年は関東センターの東京試験場、近畿センターの大阪試験場も加わりました。 さらに、センターのない地域向けに各センターが出張試験を実施しており、 こちらは実施地区も回数も限られるぶん、日程の確認が早い段階で必要になります。
安全衛生技術試験協会が公表している令和7年度の実績では、二級の受験者21,349人に対し合格者11,303人、 合格率52.9%でした。同じ年度の一級は50.5%、特級は34.0%です。 二級の数字はおおむね二人に一人という水準ですが、受験資格が不要で誰でも申し込めるぶん、 準備の度合いに幅がある層まで母数に含まれている点は割り引いて読むべきでしょう。 合格率は年度によって動くため、最新の数値は協会の公表資料で確認してください。
どこから手をつけるか
出題の中心は、ボイラーの構造や附属品、日常の取扱いと異常時の処置、燃料の性質と燃焼のしくみ、 そして法令上の手続きや義務です。現物を見たことがないと、圧力計や安全弁、水面測定装置といった 言葉が最後まで記号のままになりがちなので、図と結びつけながら覚えると定着が早くなります。 この意味でも、実技講習を先に受ける価値はあります。
計算問題は伝熱面積やボイラー効率、水位や蒸発量に関するものが出ますが、 全体から見れば一部にとどまります。数式が苦手だからと受験をためらう必要はない一方、 各科目40%という足切りがある以上、計算をまるごと捨てるのも得策ではありません。 頻出のパターンに絞って手を動かしておく、というのが現実的な落としどころです。 過去問を科目別に解き、4科目それぞれの正答率を別々に記録していくと、 合格基準と同じ物差しで自分の状態を測れます。
二級ボイラー技士試験対策としてできること
出題分野
二級ボイラー技士免許試験の出題範囲を4分野・20カテゴリに整理しています。分野名を選ぶとカテゴリ別の集中演習に進めます。
本サイトは非公式の学習支援コンテンツです。掲載している問題はすべて独自に作成したオリジナル問題であり、公式の過去問を転載したものではありません。公益財団法人 安全衛生技術試験協会をはじめ、試験の実施団体とは関係ありません。
学習状況ダッシュボード
問題を解き進めると、継続日数や分野別の正答率がここに表示されます(記録は二級ボイラー技士のぶんだけを集計します)。
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