高圧ガス製造保安責任者 問題集
高圧ガス製造保安責任者試験(実施: 高圧ガス保安協会)
高圧ガス製造保安責任者試験の問題集です。法令に加え、丙種化学(液化石油ガス)と乙種機械の保安管理技術・学識を扱い、状態方程式や材料力学の計算問題も収録しています。
同じ教室で、まったく違う枚数の答案が配られている
高圧ガス製造保安責任者試験は、毎年11月の日曜日に全国で一斉に行われます。ところが、同じ会場の受験者が 同じ量の問題を解いているとは限りません。法令・保安管理技術・学識の3科目を朝から夕方まで受ける人と、 法令1科目だけを受けて昼前に帰る人が、同じ試験の合格者として発表されます。
差は数字にはっきり出ます。令和6年度の知事試験では、丙種化学(液石)の全科目受験者2,019人のうち 合格は244人で12.1%。これに対し、科目免除を受けた977人のうち784人が合格し80.2%でした。乙種機械も 同じ構図で、全科目受験は3,749人中893人の23.8%、科目免除は1,039人中822人の79.1%です。 大臣試験の甲種化学でも、令和7年度は全科目受験が18.6%、免除ありが88.4%でした。
免除を受けた人が優秀なのではなく、その日に解いている科目数がそもそも違うということです。 だからこの資格で先に決めるべきなのは、参考書でも受験地でもなく、どちらの入口から入るかになります。
講習と検定という、もうひとつの入口
高圧ガス保安協会(KHK)が実施する科目免除講習を受け、そのあとの検定試験に合格すると、国家試験の 「保安管理技術」と「学識」が免除され、11月に受けるのは法令だけになります。
見落としやすいのが日程です。講習は国家試験の直前にはありません。冷凍以外では甲種が年1回(4〜5月頃)、 乙種が年2回(2月頃と5月頃)、丙種が年2回(2月頃と6月頃)。11月の試験を目標にするなら春までに 動き出す必要があり、夏に勉強を始めようと思った時点では、その年はこのルートを選べないことがあります。
もっとも保険にはなりません。検定に合格できなければ、11月には3科目すべてを受けます。一方で講習修了証に 有効期限はないとされ、一度取っておけば後の年度の受験でも使えます。
| 講習の内容 | 法令・保安管理技術・学識を各7時間、計21時間(冷凍以外) |
|---|---|
| 検定の科目 | 保安管理技術と学識の2科目 |
| 免除の効果 | 国家試験は法令のみの受験になる |
| 開催時期 | 甲種は年1回(4〜5月頃)、乙種・丙種は年2回 |
| 受講受検料 | 甲種 28,100円/乙種・丙種 24,200円 |
| 修了証 | 有効期限は設けられていない |
9つの区分が決めているのは、任される事業所の大きさ
区分は甲種化学・甲種機械・乙種化学・乙種機械・丙種化学(液石)・丙種化学(特別試験科目)・ 第一種/第二種/第三種冷凍機械の9つ。このうち甲種化学・甲種機械・第一種冷凍機械は経済産業大臣が行う 大臣試験で、実施地が限られます。残りは都道府県知事が行う知事試験です。
区分の上下は、法令の選任要件として具体的に決まっています。一般高圧ガス保安規則では、保安技術管理者に 選任できるのは、処理能力が1日100万立方メートル以上(貯槽を設置して専ら充填を行う場合は200万立方メートル 以上)の事業所では甲種化学か甲種機械に限られ、100万立方メートル未満なら乙種化学・乙種機械でもよいと されています。液化石油ガス保安規則にも同じ線があり、未満の側には丙種化学も入りますが、特別試験科目で 合格して交付を受けた丙種化学は除かれています。
科目名は同じでも、区分ごとに別の試験
科目名はどの区分も法令・保安管理技術・学識で共通です(第三種冷凍機械だけは学識がなく2科目)。 ただし問題数と出題形式は区分ごとに異なり、記述式が課されるのは甲種化学・甲種機械・第一種冷凍機械の 学識だけです。乙種以下はすべて択一式のマークシートで、この違いは学習の質をかなり変えます。 以下は令和7年度の受験案内による、法令/保安管理技術/学識の順の内訳です。
| 甲種化学 | 択一20問/択一15問/記述6問 |
|---|---|
| 甲種機械・第一種冷凍機械 | 択一20問/択一15問/記述5問 |
| 乙種化学・乙種機械 | 択一20問/択一15問/択一15問 |
| 丙種化学(液石)・(特別) | 択一20問/択一20問/択一20問 |
| 第二種冷凍機械 | 択一20問/択一10問/択一10問 |
| 第三種冷凍機械 | 択一20問/択一15問(学識なし) |
| 試験時間 | 法令60分・保安管理技術90分・学識120分 |
| 合格基準 | 各科目とも満点の60パーセント程度 |
| 受験資格 | 年齢・性別・学歴・経験を問わず誰でも受験できる |
3科目それぞれで6割が要るため、得意科目で苦手を補うことはできません。また、合格科目を翌年へ持ち越す 科目別合格制度もありません。受験案内が認めている免除は、講習の修了証か他の区分の免状によるものだけで、 落とした科目は翌年また受け直しになります。
計算問題は、四則計算の電卓だけで解く
受験案内では、持ち込める電卓は四則計算のみのものに限られ、公式や定数が組み込まれた関数電卓は 使えないとされています。式は自分で立てて手で整理し、最後の数値だけを電卓に入れる。そういう解き方が 前提の試験です。
乙種機械の学識は「高圧ガスの製造に必要な通常の機械工学」で、材料にかかる応力、熱力学、流体の扱いと いった基礎が問われます。丙種化学(液石)の学識は「液化石油ガスの製造に必要な通常の応用化学及び 基礎的な機械工学」とされ、気体の状態方程式のような計算が土台になります。
効くのは、公式を増やすより使う式を数本に絞って単位ごと覚えることです。圧力・温度・体積の関係、 応力は力を断面積で割ること、熱量の収支。ここが曖昧だと択一式でも選択肢を絞りきれません。
年1回。逆算するとスケジュールはこうなる
| 試験日 | 令和8年度は11月8日(日)午前9時30分開始 |
|---|---|
| 電子申請の受付 | 令和8年8月17日(月)10時〜9月2日(水)17時 |
| 受験案内書 | 令和8年7月6日(月)からKHKのサイトに掲載 |
| 受験手数料(電子申請) | 甲種 17,300円/乙種 11,100円/丙種化学 9,800円 |
| 合格発表 | 知事試験と大臣試験で時期が異なる |
年1回しかないので、届かなければ次は1年後です。全科目受験でいくなら、夏の申込みまでに法令を 一周させておくと、残りを保安管理技術と学識に回せます。
このサイトが扱う範囲と、進め方の目安
当サイトが用意しているのは、法令と、丙種化学(液石)および乙種機械の保安管理技術・学識のうち 択一式で出題される科目です。甲種の記述式は扱っていません。
- 最初に講習・検定ルートを使うか決める。使うならその年度の講習日程の確認が先。使わないなら3科目を並行で進める。
- 法令から入る。全区分に共通し、条文の数値や届出の要否が繰り返し問われる。保安管理技術も読みやすくなる。
- 保安管理技術は設備と運転の話。貯槽・容器・バルブ・充填・事故時の措置など、現場の絵が浮かぶかで定着が変わる。
- 学識の計算は後回しにしない。扱う式は多くないので、早く着手したぶんだけ安定した得点になる。
- 過去問は年度順ではなく分野順に横断して解く。問われ方の幅が見えてくる。
- 3科目とも6割が必要。仕上がりのいちばん低い科目に時間を寄せるのが合理的な配分。
最新の実施要領は高圧ガス保安協会で
当サイトは学習者向けの非公式サイトです。試験日・受付期間・手数料・科目構成・講習の日程は年度により 変わることがあり、記載内容は令和7年度の受験案内書、令和8年度の試験実施案内、および令和6年度知事試験・ 令和7年度大臣試験の結果に基づきます。合格率は年度と区分、さらに全科目受験か科目免除かで大きく動きます。 受験を決めたら、必ず高圧ガス保安協会(KHK)が公表する受験案内書と講習の案内で最新の情報を 確認してください。
高圧ガス製造保安責任者試験対策としてできること
出題分野
高圧ガス製造保安責任者試験の出題範囲を4分野・23カテゴリに整理しています。分野名を選ぶとカテゴリ別の集中演習に進めます。
本サイトは非公式の学習支援コンテンツです。掲載している問題はすべて独自に作成したオリジナル問題であり、公式の過去問を転載したものではありません。高圧ガス保安協会をはじめ、試験の実施団体とは関係ありません。
学習状況ダッシュボード
問題を解き進めると、継続日数や分野別の正答率がここに表示されます(記録は高圧ガス製造保安責任者のぶんだけを集計します)。
現在の継続日数
0日
最長継続日数
0日
全体の進捗率
学習継続の記録
直近14日間の推移
分野別 苦手分析
3カテゴリ以上で問題に回答すると、苦手分析(レーダーチャート)が表示されます。