貸金業務取扱主任者
オリジナル問題1,000問収録

貸金業務取扱主任者 問題集

貸金業務取扱主任者資格試験(実施: 日本貸金業協会

貸金業務取扱主任者資格試験の問題集です。貸金業法・利息制限法・出資法の法令から、総量規制の限度額計算、資金需要者の保護、財務及び会計まで4分野を扱います。

「五十分の一」という数字が、この資格の需要をつくっている

貸金業務取扱主任者は、消費者金融・信販・事業者向けローンなどを営む貸金業者に、 法律が配置を義務づけている国家資格です。貸金業法12条の3を受けた施行規則10条の8は、 営業所等ごとに「貸金業の業務に従事する者の数に対する貸金業務取扱主任者の数の割合が 五十分の一以上となる数」を置けと定めます。従業者50人なら1人、100人なら2人。 予見しがたい事由で下回れば、2週間以内に必要な措置をとる義務もあります。

この資格の需要は、景気ではなく条文が生んでいます。欠員が出れば営業所が回らないため、 事業者は有資格者を一定数抱えておきたい。金融実務の経験がない人の取得でも価値が出やすいのは、 この構造ゆえです。

受験のハードルはゼロ、ただし機会は年1回

受験資格の制限はありません。年齢・学歴・実務経験を問わず、業界で働いていない人も受けられます。 ただし試験は年1回、11月の日曜日だけ。逃せば次は1年後です。学習計画は「11月の試験日」と 「9月上旬の申込締切」から逆算して組み立ててください。

受験資格制限なし。誰でも受験できる
試験日年1回・11月の日曜日。令和8年度(第21回)は2026年11月15日
申込期間令和8年度はインターネット・郵送とも2026年7月1日〜9月10日
試験時間2時間(13時00分〜15時00分)
出題数・形式50問・4肢択一方式の筆記試験
受験手数料8,500円(政令で規定)
試験地札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡・沖縄など全国17地域

上表は、日本貸金業協会が2026年4月1日に公表した令和8年度実施要領にもとづきます。

50問の重心は、はっきり第1分野に寄っている

出題は4分野ですが配点は均等ではありません。協会が公表する科目別出題数の目安は次のとおりです。

法及び関係法令に関すること22〜28問
貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること14〜18問
資金需要者等の保護に関すること4〜6問
財務及び会計に関すること2〜4問

貸金業法そのものを扱う第1分野だけで半数前後、第2分野の民法・商法などを足すと8割に届きます。 逆に財務及び会計は多くて4問で、簿記が苦手でも致命傷になりません。 時間をどこに投じるかは、この表がほぼ決めてくれます。

合格率3割の中身と、動く合格基準点

直近3回の結果は、日本貸金業協会の公表資料によると次のとおりです。

第18回(令和5年度)受験9,448人/合格2,928人/合格率31.0%/基準点50問中31問
第19回(令和6年度)受験9,250人/合格2,998人/合格率32.4%/基準点50問中30問
第20回(令和7年度)受験9,878人/合格3,208人/合格率32.5%/基準点50問中31問
合格基準点は事前に決まっておらず、回ごとに結果として公表されます。 近年は30点前後で推移していますが、これは実績であって次回の保証ではありません。 基準点ちょうどではなく、40問前後を安定して取れる状態を目標に置くのが現実的です。

受験者数が毎年1万人前後で安定しているのは、業界の従業者が業務上の必要から受験する割合が 高いためと見られます。記念受験の少ない母集団なので、合格率3割は 「準備した人の中で上位3割」と読むほうが体感に近いでしょう。

数字ではなく「どの法律の数字か」を覚える

この試験は数値問題が最大の得点源であり、最大の失点源でもあります。とくに上限金利は、 目的の違う2つの法律が別々の数字を持つ構造を押さえないと選択肢を切れません。

  • 利息制限法1条 — 元本10万円未満は年20%、10万円以上100万円未満は年18%、100万円以上は年15%。超える利息の約定は、超過部分が民事上無効になる。
  • 出資法5条2項 — 業として金銭の貸付けを行う者が年20%を超える利息の契約をすると、5年以下の拘禁刑もしくは1,000万円以下の罰金、またはその併科。こちらは刑事罰。

では中間はどうなるか。元本50万円を年19%で貸すと、利息制限法の18%は超えるので超過部分は無効ですが、 出資法の20%は超えないため刑事罰には至らず、貸金業者であれば貸金業法上の行政処分の対象になります。 「無効になる線」「刑罰が来る線」「処分される線」が別だと三層で理解しておけば、本番で数字が混ざりません。

総量規制は「除外」と「例外」を分ける線で覚える

個人向け貸付けの残高が年収等の3分の1を超える契約は結べない、というのが総量規制です (貸金業法13条の2第2項)。つまずきやすいのは、規制の外に置かれる契約に 「除外」と「例外」の2種類があることです。

条文の作りを見ると線がはっきりします。除外(施行規則10条の21)は、残高が 「個人顧客合算額」の計算から丸ごと外れる契約で、住宅ローン、自動車の所有権留保付きローン、 高額療養費、有価証券担保貸付、不動産担保貸付など。例外(施行規則10条の23)は、 3分の1を超えて契約してよいが残高は合算額に算入される契約で、おまとめローン(借換え)、 緊急の医療費、10万円を超えない特定緊急貸付、配偶者貸付などです。

「対象外」とひとまとめに暗記すると両者を区別できません。残高を分母から抜くのが除外、抜かないのが例外と押さえたうえで、 具体例をどちらの箱に入れるか手を動かして練習してください。過去問はこの区別を繰り返し狙います。

合格しただけでは、まだ主任者ではない

試験に受かった時点では「合格者」であって、営業所に置かれる主任者ではありません。 日本貸金業協会に主任者登録を申請して、はじめて主任者になります。 設置義務の頭数に数えられるのは登録者だけです。

  • 合格から10か月以内(団体申請は9か月以内)の申請なら、登録講習を受けずに登録できる
  • その期間を過ぎると、申請日前6か月以内に行われた登録講習の受講が必要になる
  • 登録の有効期間は登録日から3年。更新のたびに申請日前6か月以内の登録講習が求められる
  • 講習はeラーニングと会場のいずれかを選べる

就職・転職に使う予定があるなら、講習が不要な期間のうちに登録まで済ませるほうが 手間もコストも小さく済みます。

過去問を何周するかで決まる試験

独学でも射程に入る試験ですが、手をつける順番を誤ると効率が落ちます。 配点の重心に沿って進めるのが素直です。

  • まず貸金業法をテキストで通す。第1分野だけで半数前後の配点なので、ここが固まらないうちに範囲を広げない
  • 上限金利・総量規制・書面交付など「数値と要件が絡む論点」は、自分の手で表に書き出して整理する
  • 民法(保証・弁済・時効・相続など)は欲張らず、過去問に繰り返し出るテーマに絞る
  • 財務及び会計は最後。多くて4問なので深追いしない
  • 仕上げは過去問。協会が過去の試験問題と正答を公開しているので、本番と同じ2時間で通しで解く

復習では正誤の確認で終わらせず、間違えた肢が「どの法律の、どの数字か」まで戻ってください。 この試験の失点は、知らなかったことより似た数字を取り違えたことに起因しがちです。

当サイトは非公式の学習用サイトです。試験日程・申込方法・出題範囲・合格基準・登録手続は、 日本貸金業協会の公式サイトで最新の情報を確認したうえで判断してください。 本ページの記載は2026年8月時点で公表されている情報にもとづきます。

出題分野

貸金業務取扱主任者資格試験の出題範囲を4分野・17カテゴリに整理しています。分野名を選ぶとカテゴリ別の集中演習に進めます。

本サイトは非公式の学習支援コンテンツです。掲載している問題はすべて独自に作成したオリジナル問題であり、公式の過去問を転載したものではありません。日本貸金業協会をはじめ、試験の実施団体とは関係ありません。

学習状況ダッシュボード

問題を解き進めると、継続日数や分野別の正答率がここに表示されます(記録は貸金業務取扱主任者のぶんだけを集計します)。

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